ごあいさつ
東京消防庁消防総監村上研一

「東京国際消防防災展2018」は、株式会社東京ビッグサイト及び東京国際消防防災展2018実行委員会の皆様と力を合わせ、10回目の開催を迎えさせていただくこととなりました。

本展は、過去の災害を教訓とした各種災害リスクを周知し、都民等の防火防災意識及び行動力を向上させるとともに、「住民」・「企業」・「行政」による三者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的としています。

なお、アジア・オセアニアにおける22の国と地域から主要な消防責任者が一堂に集結するアジア消防長協会(IFCAA)総会や日本全国から728の消防本部が集まる全国消防長会総会についても同時期開催させていただきます。

日本各地では、毎年多くの自然災害が発生しています。一昨年末には新潟県糸魚川市で強風により延焼拡大した大規模な火災、昨年は九州北部で線状降雨帯が発生したことによる記録的な豪雨災害などがあり、東京都内でも、8月に築地で建物7棟が延焼する大規模な火災が発生したところです。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで2年と迫り、国際都市として発展し続ける首都東京の安全と安心は、都民のみならず全世界から注目されています。

このような状況下において、本展を開催し、防火防災に関する知識・技術を幅広く普及することは、地域の防災力向上に大変意義のあることと考えています。

本展に来場された皆様が、防災対策はもとより、災害自体のイメージ、災害発生後に生ずるライフラインの途絶など、災害発生に伴い発生する様々な課題について理解しやすくなるよう最新の防災技術、各種施策等を国内外に広く紹介するとともに、防災に係わる「発見と体験」を実感していただく交流の場となることを期待しております。

関係各位におかれましては、防災展の開催趣旨にご賛同いただき、皆様の積極的なご参加をお願いいたします。

株式会社東京ビッグサイト代表取締役社長石原清次

株式会社東京ビッグサイトは、東京消防庁、東京国際消防防災展2018実行委員会との共催により、「東京国際消防防災展2018」を開催することとなりました。

本展は、大都市東京における防災の必要性を背景に、「東京国際消防防災展(当時名称「東京消防防災展」)」として第1回を1982年に開催いたしました。第5回の1994年からは、東京消防庁との共催となり、今回は節目である10回目の開催を迎えます。

日本では、毎年、多くの災害が発生し、尊い人命や財産などが失われております。2017年だけでも我々の想像を超える大雨や大規模な台風が猛威をふるい、北海道から九州地方まで、全国各地で河川の氾濫や土砂災害、住宅の床上浸水などの被害が多発しております。また、震度5強以上の地震が全国各地で頻繁に発生しており、以前に比べて、我々の身近に迫りつつある大災害への対策や防災意識の啓発は、全国各地に住む人々の安全・安心を守るため、喫緊の課題となっております。

首都東京におきましては、2 0 1 9 年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催が予定されています。これらの大規模イベントの安全な開催に加えて、かねてより懸念されている首都圏直下型地震などさまざまな災害に備えて、住民・企業・行政が一体となった防災対策を早急に進めていかなければなりません。本展は、その一助となるものと確信しております。

展示会主催の一翼を担う当社といたしましては、ニーズを捉えた製品を取り扱う多くのご出展者を募り、質の高い企画・イベントの開催を実施いたします。あわせて、多くの関係者や来場者の方々に満足していただくために、分かりやすい会場構成を設定し、安全・安心に配慮した会場計画を心がけてまいります。展示会という側面から日本の防災対策の普及及び関連技術・産業の振興に積極的に取り組んでまいります。

関係各位におかれましては、何卒、本展示会の趣旨にご賛同いただき、積極的なご出展・ご参画を賜りますようお願い申し上げます。

会長(三菱地所株式会社相談役)髙木茂

このたび、東京消防庁及び株式会社東京ビッグサイトの皆様と共同で「東京国際消防防災展2018」を開催致します。

首都東京は、日本の政治経済の中心的役割を担うとともに、国内外の多くの人々が集う国際都市として発展を遂げてまいりました。

その一方で、東日本大震災以降においても各地で地震、水災等の大規模な自然災害が発生するとともに、都市構造の変化に伴う災害形態の複雑・多様化に加え、世界規模での自然災害やテロによる不安など、東京都民の安全と安心を脅かす新たな課題にも直面しております。

また、2020年には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会という大規模なイベントが東京で開催され、多くの外国人や観光客などが東京に集中することが予想されることから、都民及び関連企業においては、多種多様な災害に対応する知識や防災行動力の向上を通じて、「自助」・「共助」・「公助」の連携をさらに促進する必要があります。

都民として、また企業人として、これら防災に対する各方面の対応方策や被害軽減への取組みに注目するとともに、東京国際消防防災展2018の開催に大きな期待を寄せております。

本防災展を通じて、防火防災に関する知識・技術を幅広く普及することは、首都東京の防災力向上への大きな推進力になるものと期待されます。

さらには、都民と行政の協働に加え、関連する団体・企業等を加えた三者相互の協力が不可欠であり、参加する民間団体・企業等が果たす役割は極めて大きいものと言えます。

防災は社会公共性の高い普遍的テーマであり、これに積極的に寄与することは、東京の一構成員としての責務でもあると考えます。

このようなことから、本防災展の開催趣旨に賛同し、その準備・開催を支援するため、「東京国際消防防災展2018実行委員会」を設立し、開催を支援することといたしました。

「東京国際消防防災展2018」が、更なる東京の安全・安心への契機になるよう皆様のご協力をお願い申し上げます。