ご挨拶


国際都市東京の希望に満ちた輝かしい未来を思い描くとき、欠くことのできないものは、人々の安心・安全を支える基盤とも言える防災への取組みです。
東京消防庁では、複雑多様化する災害への対応や救急活動体制の充実強化をはじめ、地域等と連携した防火防災対策の推進など、都民生活の安心・安全の確保に向け全力を挙げて取組んでいます。
一方、2011年3月11日に発生した東日本大震災では、千年に一度と言われる巨大地震が、津波被害や原子力発電所の事故など未曾有の被害をもたらしました。この地震は、震源から遠く離れた都内に直接的な被害を与えただけでなく、
長周期地震動対策や帰宅困難者対策など、新たな消防行政課題を浮かび上がらせました。
このため、当庁では現在、発生が危惧される首都直下地震など、大規模複合災害に迅速かつ的確に対応するため、東日本大震災の教訓を踏まえた総合的な防災対策を推進しております。
「東京国際消防防災展2013」は、株式会社東京ビッグサイト及び東京国際消防防災展2013実行委員会の皆様と力を合わせ、「東日本大震災を教訓とした各種災害リスクを周知し、都民等の防火防災意識及び行動力を向上させるとともに、
高度防災都市の実現に向け、住民・企業・行政による3者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進する」ことを目的に開催します。 本防災展を通じて、防災に係わる「発見と体験」の場を提供するとともに、東京から最新の防災技術、施策等を国内外に広く紹介し、消防防災に関する情報発信・交流の場としたいと考えています。
また、本防災展は、危機管理産業展2013との同時開催を予定しており、相互協力によって双方が東京の総合的な安心・安全を高めるより良い機会になるものと確信します。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの招致やスポーツ祭東京2013の開催など、多くの希望に満ち溢れる2013年
、 この年に開催される「東京国際消防防災展2013」が過去に学び、安心・安全な都民生活へ発展する契機となり、 更には高度防災都市東京の実現に寄与できるものと期待しております。
皆様の積極的なご参加をお願いいたします。
 
北村 吉男 大江 秀敏 髙木 丈太郎